多くのブランドは、顧客が欲しいものを欲しいときに提供できるよう、必要なデータを手に入れることができていますが、そのデータを効果的に利用できていないことが少なくありません。特にキャンペーンデータが単一のダッシュボードで管理されていない場合には、各種チャネル向けにパーソナライズされたメッセージを作成するために大量のリソースを奪われがちです。データが複雑なパイプラインの中で活用されないまま放置されていたり、使うときにはもう古くなっているようでは、ブランドが打ち出すキャンペーンは不完全な顧客データに基づいていることになります。幸いなことに、データをもっと効果的に活用できる方法があります。
Brazeは、Brazeクラウドデータ取り込み(Cloud Data Ingestion)をはじめとする新たな一連のデータ機能を通じて、ブランドがより深いデータインサイトを得られるようにサポートします。FORGE 22でスタートしたこの新しいソリューションは、Braze AlloysのテクノロジーパートナーであるSnowflakeとともに、ブランドが迅速かつ柔軟にデータを収集、処理し、その価値を引き出すことを支援します。詳しく見ていきましょう。
BrazeとSnowflakeによるデータ活性化
BrazeとSnowflakeの連携を拡大し、数ステップで設定可能なデータ統合に対応したことで、ブランドはSnowflakeのデータウェアハウスからBrazeプラットフォームへ直接データを統合し、データの細分化、メッセージのトリガー、パーソナライズをさらに強化することが可能になりました。データ統合を設定後、ブランド側で設定したスケジュールに従ってデータが同期されるようになるのです。同期が実行されると、Brazeがデータインスタンスに接続し、新たなデータをすべて取得し、Brazeダッシュボード上の該当するユーザープロフィールを更新します。
Brazeのデータモデルは、配列や階層化された属性にも対応しているため、ブランド側は面倒なデータ変換に頭を悩ませることなく、あらゆるソースの構造化データや非構造化データと同期することができます。つまり、マーケターがすぐに活用できるデータが増えるため、複数のチャネルやプラットフォーム、デバイス全体にわたるすべてのキャンペーンを直感的に管理することや、パーソナライズを強化することが可能になるのです。
クラウドデータ取り込み機能は、長期にわたり利用できるデータソリューションとして設計されています。Snowflakeと共同でリリースしましたが、今後は他のパートナーも統合してこの機能を拡充し、利用可能なデータの種類やプラットフォームのユーザビリティを強化していく予定です。
長期的に利用可能なデータ
データ価値を最大化するために追加された機能は他にもあります。例えば、Brazeに保存されたデータは、顧客関係が続く限り利用することができるようになったため、あらゆる角度から顧客に関する正確な履歴情報を構築し、保持することができます。また、セグメントエクステンション機能を拡充し、最大で25のセグメントを利用できるようにしたほか、複数のイベントプロパティやメッセージインタラクションイベントを追加することも可能になりました。顧客セグメントは、購入や顧客情報の更新、顧客のアクションなどのイベントが発生してデータに変化が生じると更新されます。
顧客データの保護を強化するため、Braze内で個人識別情報(PII)として扱われるべきフィールドをブランド側が定義できるようになりました。これによって、ブランドはより多くの情報をPIIとして分類できるようになるため、データプライバシーと保護が大きく強化されます。特に規制の厳しい業界にとって重要な機能です。
WhatsAppチャネル対応によりグローバルオーディエンスとのエンゲージメントをサポート
2023年初頭、Brazeはメッセージングプラットフォーム「WhatsApp」チャネルのネイティブ対応を開始する予定です。ブランドとのコミュニケーション手段としてメッセージングアプリが選ばれるようになっており、顧客にとって、速くて、簡単で、便利なメッセージングアプリの重要性が高まっています。WhatsAppは、180か国で20億人以上のユーザーを持つ、世界で最も普及しているメッセージングプラットフォームの1つです。Brazeに統合されたことで、マーケターはBrazeのダッシュボードから直接WhatsAppキャンペーンを作成および編成して打ち出し、コンテキストに富んだ会話型メッセージングを利用して顧客関係を強化できるようになります。
おわりに
様々な顧客の期待と規制が局所的に進化する中、Brazeは、複数のチャネルやプラットフォーム、デバイス全体を対象に、統合された顧客プロフィール、直感的なキャンペーン管理、堅牢なパーソナライズツールを提供することで、マーケターの皆さまを支援しています。Brazeのサポートの詳細については、効果的な顧客エンゲージメントにおいてデータが果たす役割と、大きな成功を導くためのBrazeのアプローチを詳しく掘り下げた「FORGE 2022」をご覧ください。