CASE STUDY


Pazza Pasta、WhatsAppを活用して収益成長を促進

ユースケース:

製品機能:

6倍 メールと比べWhatsAppでの購入率が高い

課題


Pazza Pastaは、WhatsAppを通じて最も熱心な顧客とつながるチャンスを見つけました。多くのリソースに頼ることなく、モバイルメッセージのチャネルを拡大させ、魅力的なWhatsAppキャンペーンを展開するための戦略的な方法が必要でした。

戦略


Brazeプラットフォームのダイナミックパーソナライゼーションとジャーニーオーケストレーションツール、そしてWhatsAppのネイティブサポートを活用することで、WhatsAppプログラムを素早く立ち上げ、毎週のキャンペーンの自動化を実現し、顧客との接し方を変えることができました。

成果


Pazza Pastaは、WhatsAppユーザーをコンテンツ豊富なWhatsAppメッセージで惹きつけることで、これまでメールで行っていた特定のキャンペーンのコンバージョン率の向上に成功しました。例えば、毎週のキャンペーンでは、WhatsAppの購入率はメールの6倍もあります。さらにPazza Pastaは、この有望な結果を受けてWhatsAppの利用をB2Bセグメントにも拡大しています。

Circus Groupは創業以来、テクノロジーと顧客が愛する食品を融合させることで、フードデリバリーに揺さぶりをかけることを使命としてきました。ドイツを拠点とするCircus Groupは、高度なAIソリューション、最先端のロボット工学、独自のソフトウェア・ソリューションを駆使して、1兆ドル規模の食品業界を破壊し、消費者のニーズに応えることに全力を尽くしています。:お手頃価格の新鮮な食事の提供

より身近に顧客とつながることの価値を認識した同社は、コミュニケーションを洗練させ、すべてのやりとりを有意義で価値あるものにすることに着手しました。その最初の施策のひとつが、新ブランド「Pazza Pasta」の立ち上げでした。品質、多様性、手頃な価格に対する顧客の要求に関する市場洞察に基づき、Pazza Pastaは、顧客とのより密接な関係を育むことを目的としています。

より深いパーソナライゼーションと
効率性の向上へ、戦略的シフト

Pazza Pastaは、Brazeを導入することでアプリのインストールから最初の注文、定期的な注文の維持と習慣化、再エンゲージメントや潜在的な解約の予測まで、ユーザーライフサイクル全体を通して顧客をサポートしています。

彼らはわずか2人の小さなチームですが、主要な目的は、さまざまな技術ソリューションとの統合を活用して、できるだけ多くのコミュニケーションを自動化することです。そして顧客とのより深いつながりを築くために、常に新しく革新的な方法を模索しています。

Pazza PastaがBrazeを採用した理由は、Brazeの多彩で先進的な機能セット(ダイナミックコンテンツのパーソナライゼーションを可能にするBrazeカタログを含む)、Snowflakeを含むパートナーエコシステム、そして特にWhatsAppとのシームレスな直接統合でした。


Pazza Pastaチームは、WhatsAppを重要なチャネルと認識し、この強力なモバイルチャネルをいち早く活用しました。そして彼らは、「WhatsAppは、メールのような従来のチャネルと比較して、エンゲージメント率やコンバージョン率が高い」という仮説を立てました。WhatsAppはデリケートなチャネルであるため(特に規制の多いドイツでは)、オプトインした顧客を最もエンゲージメントの高い顧客とみなしています。彼らは、よりパーソナルでダイレクトなチャネルが、その顧客のニーズにうまく対応できるかどうかをテストしたかったのです。

  • より適切なメッセージングによる顧客維持率の向上
  • WhatsAppを活用したコンバージョン率の向上による収益の最大化
  • 自動化とダイナミックコンテンツツールによるコンテンツのパーソナライズで業務効率を向上

ステップ by ステップ:
Circus のSEが大規模な1:1のパーソナライズキャンペーンを実現した方法

Circus はまず、Brazeプラットフォームの直感的なセットアップですぐに始めることができました。また、仲介者を介さずに、簡単にチャネルを管理できるため、小規模なチームは時間とリソースを節約し、戦略に集中することができます。

次にPazza Pastaは、メッセージをよりパーソナルにし、必要なときに必要なだけ届くようにすることで、すべてのインタラクションをロイヤリティ向上と注文増加の貴重な機会にしようとしました。この大規模でパーソナライズされたキャンペーンをどのように展開したかを紹介しましょう。

Pazza Pastaは、毎週顧客に6つの新メニューと3ユーロのクーポンコードを提供するキャンペーンを実施しています。キャンペーン全体はキャンバスで設定され、Brazeカタログを活用しています。Brazeカタログは、自社が提供する商品、製品、サービスに関連するブランド独自の非ユーザーデータのカタログを活用し、顧客体験やキャンペーンのパーソナライズを可能にするツールです。

アイテムは、SnowflakeのGoogleシート経由で保存され、Brazeクラウドデータ取り込み機能(CDI)で、Brazeカタログが自動的に更新されます。CDIは、ブランドが選択したスケジュールに従って、クラウドからBrazeにデータを同期することを可能にします。

そこから、商品名と説明がBrazeカタログからメッセージに取り込まれ、Open AI APIを使用して、自社のトーンとボイスでコピーを生成します。Liquidを使用してメッセージを現在のカレンダー週に合わせてカスタマイズし、Googleシートから週とメニューIDを取得するためにコネクテッドコンテンツを利用します。Liquidのループと関数は、Google Sheets API呼び出しからのレスポンスを通過し、カレンダーの週と比較します。もし一致すれば、プロモーションしたいメニューのIDを取得します。最後に、Brazeカタログを使用して、メッセージに画像、タイトル、ラベル(例:ベジタリアン)を表示することができます。

このツールを使えば、キャンペーンは完全な自動化が可能になり、Googleシートを更新するだけで毎週のキャンペーンが開始されます。



元々はメールだけでしたが、Pazza Pastaは、すでに成功しているキャンペーンをWhatsAppでテストすることにしました。すでに構築したものにキャンバスでWhatsAppのフローを作成し、WhatsAppにオプトインしている顧客をターゲットにし、メールでのコミュニケーションから除外しました。

顧客には、同じ3ユーロのクーポンコードも配布。Pazza Pastaは、ドイツ人オーディエンスの期待に応えるため、メッセージのコンプライアンスとインパクトの両方を確保しました。

クロスチャネルであるBrazeは、WhatsAppに登録していない幅広いオーディエンスにもメールで継続的にアプローチすることができ、リーチしたいすべての顧客に最適なチャネルでメッセージを届けることができました。

毎週月曜日にキャンペーンを実施しているため、キャンペーンの設定は一度で完了。
現在は、自動生成により毎週12時間もの作業時間を節約しています。定期的な調整と更新により、コンテンツは新鮮さが保たれ、顧客に驚きと喜びを与えるというCircus Groupsの全体的なミッションに沿ったものとなりました。

Pazza Pastaチームはウィークリーメニューキャンペーンの成功を受け、さらにいくつかのWhatsAppキャンペーンを開始しました。商品の最新情報や、ブラックフライデーの50%OFFキャンペーンなど、お得なキャンペーンに活用しています。WhatsAppの豊富な機能により、高解像度画像とダイナミックなCTAで注目を集めるコンテンツを作成することができます。

さらにCircus Groupsは、Sage AI by Braze™の新機能をいち早く採用し、AIアイテムレコメンデーションパーソナライズドパスのベータテストを支援してきました。AIアイテムレコメンデーションは、コンバージョンする可能性が最も高い顧客にパーソナライズされたアイテムを推薦するためにAIを使用し、パーソナライズドパスは、ジャーニーのどのステップにおいても、それぞれの顧客を最もエンゲージする可能性の高いメッセージ、コピー、クリエイティブ、チャネル、オファーとマッチングさせることで、パーソナライゼーションを拡大するのに役立ちます。いずれも1:1にカスタマイズされた体験を自動化することで、より優れたブランド・ロイヤルティを構築し、より強力なビジネス成果を促進します。AIアイテム・レコメンデーションでは、プッシュ通知やWhatsAppメッセージでカタログからおすすめの料理を送信し、ユーザーの解約防止と再アクティベーションを支援しました。

パーソナライズド・パスでは以下の2つのアプローチをテストしました:

  • 購入イベントをトレーニングソースとして使用する方法
  • カスタムイベント「商品追加」をトレーニングソースとして使用する方法

さらに、社内ではレコメンデーション・ソリューションの構築を検討していましたが、AIアイテム・レコメンデーションのローンチにより、時間やリソースを費やすことなく希望通りの機能を迅速に利用できるようになりました。


BrazeプラットフォームのAIツール群とWhatsAppのネイティブサポートにより、キャンペーンを運用化することができ、WhatsAppのような新しいチャネルの立ち上げを最初から簡単に成功させることができました。現在では、パーソナライズされたキャンペーンを自動化し、より良い体験を提供することで、顧客のロイヤリティとリテンションを促進しています。


Halil Yildirim

CRM責任者、Circus SE

Pazza Pastaの成果
購買率の向上とキャンペーン構築時間の短縮

高度なAIツールとWhatsAppへの戦略的アプローチにより、Pazza PastaはWhatsAppを活用した下流の指標を大幅に向上させることができました。週替わりメニューのキャンペーンでは、WhatsAppに登録しているユーザーの購入率が、メールで行うキャンペーンと比較して平均6倍となりました。また新商品のお知らせでは、メール配信の4.5倍の頻度で商品が追加されています。そしてWhatsAppのブラックフライデーキャンペーンでは、メッセージを見てアプリを開いた顧客の割合が50%に達しました。さらにPazza Pastaはキャンペーンを作成・自動化することで、手作業にかかる時間を大幅に削減させることができました。これらの有望な結果を受けて、Pazza PastaはWhatsAppの利用をB2Bセグメントにも拡大しています。


6倍 メールと比べWhatsAppでの購入率が高い
4.5倍 メールと比べて高いコンバージョン率(商品追加)
50% ブラック・フライデーキャンペーンのアプリ開封率

重要なポイント

1. 適切な顧客に適切なチャネル
WhatsAppへ進出することで、Pazza Pastaはエンゲージメントの高いWhatsApp利用者に、より多くの価値ある体験を提供することができ、最終的に収益増につながりました。

2. AIでよりスマートに
Sage AI by Braze™により、Pazza Pastaはビジネス目標を達成しながら、毎週時間を節約できるスケーラブルなキャンペーンを作成しました。わずか2人のチームでも、Brazeを利用することで、データに基づいた意思決定を行い、大規模な自動化やキャンペーンを実施することが可能です。これにより、時間の節約のみならず、より顧客にパーソナライズされた体験を提供できるようになりました。