顧客とのオンラインでのやり取りがますます増えてきている今、マーケターは、顧客の好み、行動、マーケティングキャンペーンに対する反応について、かつてないほど多くのデータを保有しています。ただし、単にその情報を保有していることは、そのデータが実際に何を意味するかを効果的に把握することや、関連するインサイトに基づいて効果的なアクションを起こす能力を備えていることと同じではありません。
マーケティング、成長、エンゲージメントの各チームがマーケティングキャンペーンの成果を理解するためには、効果的なデータの可視化が不可欠です。顧客エンゲージメントの取り組みを把握し、どこで成果を上げており、どこで成果を上げていないかをブランドがより明確に理解できるように、Brazeでは、ユーザーリテンションの傾向からメールエンゲージメントまで、あらゆるデータを可視化する機能を提供しています。これらのツールによって、マーケターが顧客エンゲージメントをどのように把握できるかを見ていきましょう。
1.Brazeセグメントインサイト
顧客を一人の個性として理解することは、現代の消費者が望む関連性の高いエクスペリエンスのための重要な要素になります。Brazeプラットフォームのセグメントインサイト機能なら、主な行動に関する最大5つのセグメントを視覚的に比較することで、これらの重要なインサイトを簡単に得ることができます。このツールを使用すると、事前に選択された一連のKPIに基づいて他のセグメントと比較した特定セグメントのパフォーマンスをすばやく評価できるため、重要なキャンペーンで特定のオーディエンスへのターゲティングを簡単に行うことができます。
セグメントインサイトは、アプリの使用状況や購入パターンなど、高レベルのエンゲージメントデータを比較する優れた方法です。特定のキャンペーンが特定の層で過剰なパフォーマンスを示していないか。特定のセグメントでエンゲージメントを示すKPIが低下していないか。セグメントインサイトなら、こうした点を確認した上で、効果的なアクションを起こし、機会を活用して、期待に添わないセグメントを補強できます。
2.Brazeメールエンゲージメントダッシュボード
現在、ダイナミックなチャネルで、ますます活発なやり取りが行われているメールは、多くのブランドの顧客エンゲージメント戦略の要として機能しています。ただし、この強力で柔軟なチャネルを最大限に活用するには、マーケターがメールの効果を明確に理解しなければなりません。
Brazeメールエンゲージメントダッシュボードでは、Brazeプラットフォームで主なメールパフォーマンス指標を一元管理し、ただちに視覚化して分析できるようになりました。この機能により、マーケターはメールキャンペーンでもキャンバスジャーニーでもメールエンゲージメント数を把握できるため、受信者の行動の変化に効果的に対応できます。
3.Brazeキャンバス視覚化
すべてのユーザーには、ブランドとのジャーニーがあります。最高の成果を挙げるには、個人のレベルでも集合としてもジャーニーを視覚化して把握する必要があります。これをより手軽にするため、Brazeではブランドが作成するユーザーフローのインパクトの理解を深められるように、データ視覚化機能をカスタマージャーニー管理ツールキャンバスに組み込みました。
Brazeダッシュボードのキャンバスの詳細ページでは、送信メッセージの数、コンバージョン率、推定総視聴者数などを追跡できます。これらのハイレベルな指標は、カスタマージャーニーと追跡方法を確実に把握するシンプルで強力な方法となります。
カスタマージャーニーの各ステージをより詳しく調査したい場合に備えて、キャンバスでは、送信数、ユニーク受信者数、コンバージョン数、達成された売上など、特定のフローに含まれる個々のメッセージやステップのパフォーマンス指標をブランドに提供するだけでなく、チャネル固有のパフォーマンスに関する情報(プッシュ通知のパフォーマンスなど)も提供しています。これにより、期待していた結果が得られていないキャンバスのサブセクションを個別に特定し、それらを最適化することで、強化を図ることができます。
4.Brazeリテンションレポート
現代の企業の多くは、持続可能なビジネスモデルを構築するため、単に多くの顧客を獲得するだけでなく、新しいユーザーを長期にわたって囲い込む努力を払う必要があります。マーケターは、現在のリテンション率を把握し、その結果に基づいた行動を起こすことで、企業にとって最大の成果が得られます。
キャンペーンごとにリテンション効果を分析するのは、時間がかかります。Brazeリテンションレポートを使うと、ブランドがBraze内で作成したすべてのキャンペーンについて、ユーザーエンゲージメントを時系列で簡単に把握するのに役立ちます。このツールを使用すると、マーケターはキャンペーンごとに、ブランドのオーディエンスに対する短期・長期的なリテンションのインパクトを色分けして確認できます。リテンションレポートは、マーケターが定期的なキャンペーンの傾向を曜日別に把握し、特定のキャンペーンのインパクトが低下し始めた時点を識別して、キャンペーン疲れを診断するためにも役立ちます。これにより、調査結果に対して効果的なアクションを実行し、顧客離れを減らして強力な顧客関係を構築できます。
5.Brazeファネルレポート
マーケティングプログラムの問題は、目に見えないところに潜んでいることがあります。魅力のない対応をしてしまい、顧客との接点が一つでも壊れると、エンゲージメントが損われるため、問題を特定し状況を好転させる手段を探さなければなりません。そのための強力な方法のひとつが、マーケティングファネルを視覚化することです。マーケティングキャンペーンや顧客ライフサイクルでユーザーごとの接点を視覚的に表現することで、マーケターは、ユーザーが離脱する瞬間や積極的な関与をやめる瞬間を正確に把握することで、ターゲットメッセージを発信し、リテンションやコンバージョン率を高めることができます。
Brazeのファネルレポートは、マーケターがキャンペーン受信後やキャンバスのカスタマージャーニー開始後のコンバージョンパスや重要なユーザーアクション、ドロップオフポイントを確認できるようにすることで、このアプローチをサポートしています。ファネルレポートでは、ユーザーがキャンペーンを受信した後やキャンバスにエントリーした後で、その月に行われている一連のイベントを見ることで、ユーザーが離脱するタッチポイントを特定し、そのジャーニーにおける体験全体を最適化できます。
まとめ
データの収集は重要ですが、より大事なのは、それをどう使うかです。Brazeプラットフォームの視覚化機能は、マーケターが顧客エンゲージメントの取り組みを明確に把握し、どこで成果を上げており、どこで成果を上げていないかを知ることで、顧客関係やビジネス成果の最適化に向けて効果的なアクションを実行できるように設計されています。
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