AIおよび機械学習


Brazeは ChatGPT をはじめとした AI活用を進めています

Team Braze 作成者: Team Braze 2023/04/03

今日は、人間が作成したような文章や画像コンテンツを作成する生成AI(ジェネレーティブ AI) について解説します。このテクノロジー自体は実は新しいものではありません。実際、Brazeは2022 年 5 月には GPT を搭載した AI コピーライティング アシスタントを、12 月に DALL-E 2 を搭載した 画像生成AIをリリースしました。

生成AI(ジェネレーティブ AI) とは

最近の話題となっている大規模な言語モデルである OpenAI の GPT と現実的な会話に特化した後継のChatGPT。これまで、人間にしかできないと思われてきたような回答結果を自然に返してくれることから「司法試験に合格する」「エンジニアがいらなくなる」「宿題をやってもらう」など、煽動的なタイトルがメディアを賑わせています。しかし、実際にはChatGPTができることは非常に限定的で、煽動的な見出しは誤解を招くかもしれません。ChatGPTは、世界の支配者でもなければ、今からしっかり成長し、大学に進学し、医学部を専攻できるような「一般」知能や感覚を持ったAIではありません。

GPT と大規模な言語モデルは一般に、ネットにある情報やコードの記述、またはその履歴や歴史について、意味のあることを何も「認識」していません。 GPT は、理由や論理を理解するようには設計されていません。これは非常に精巧なオートコンプリート機能の一種で、Google検索で「世界一」と入力すると「長い名前」、「受けたい授業」、「暇なラーメン屋」、「キライなあなたに」などでフレーズを補完するよう提案されるのと同じようなものです。

しかし、GPT はこの処理をはるかに洗練された方法で行います。また、インターネットやウィキペディアなどのサイトから提供される膨大な量の自然言語で、トレーニングされています。特定の記事の単語にバブル付きで雲のような表示を見た事はありませんか?その雲のようなものがすべての単語にある状況を想像してみてください。そうすると、どのような単語が一緒に使われる傾向があるのかがよくわかります。例えば、「山田花子」という単語から始めて、その後に続く、可能性の高い単語をすべて生成すると、彼女の人生を語るフレーズの断片ができあがります。GPTは、何百万もの自然言語の例を参考に、関連する用語を文法的に正しい断片を間に挟み込む形で出力することができます。

> 生成AIとは何か詳しく見る

生成AIの長所と短所を比較検討する

GPTの機能には、2つの重要な結果を見る事ができます。まず、ワンクリックで、まるで人間が書いたかのようなコピーを大量に生成できます。つまり、GPTを使えば、文章に無限のバリエーションと言葉にインパクトを与えることができます。The Forkのアクティベーション担当グローバルCRMマネージャーであるラファエラ・アコグリは、昨年春のリリース後すぐにGPTを搭載したAIコピーライティングアシスタントの使用を開始しました:

「いつも同じ言葉、同じ表現、同じコンセプトを表現している気がしてました。コピーライティングアシスタントがあれば、同じコンセプトでも違う言葉で語る方法が見つけられます。そして、新しいアプローチの開発に向けたアイデアを与えてくれます。」

このツールの活用で、マーケターやクリエイターはコンテンツに変化を与え、新鮮で活気あるマーケティング活動を実現できます。言葉の長さや出力言語もコントロールができ、必要な言語や必要なフォーマットに合わせて、内容を調整することもできます。ダッシュボード上でライブ翻訳も可能です。

GPTが絶対に正しいということはありません。これは、アルゴリズムが学習した情報や連想の中に、事実と異なる記述が含まれている可能性があるためです。また、アルゴリズムが生成した単語のランダムな組み合わせも、正確でない可能性があります。これは、大規模言語モデルが抱える根本的な問題です。また、言語モデル自体は世界のことが何もわかっていません。さらに、大規模な言語モデルがさらに大きくなると(専門用語では「パラメータ」が増える)、世界の仕組みのモデルを作ることになりますが、それに対して正確なチェックはおそらくできないでしょう。GPTはより多くの単語間の関連付けのシーケンスを記憶していくだけです。事実と虚構を見分ける能力は持ち合わせていません。これは、間違っていることが許されないアプリケーションの可能性を逆に狭めることになります。

だからこそ、生成AIツールは、あくまで人間のアシスタントとしての役割が現実的と言えます。

生成AIはどう進化しているのか

GPTの後継であるChatGPTは、様々なソースから学習し、実際に人間のやり取りを通じ、洗練されていきます。抽出した結果が実際の人間との会話で洗練させることで、説得力のある対話が出力されます。つまり、ChatGPTは何も「知らない」わけではないですが、実は内容自体を理解しているわけではありません。しかしながら、関連付けを高度に行う事で、自然な会話のシミュレーションになっていきます。例えば、文脈に応じて返答を細かく変化させることも、かなり上手にこなすことができます。また、会話中に出てくる用語や文言を推論し、考慮する様子も、極めて人間的です。しかし、その裏側では、私たちが通常考えるような「推論」をしているわけではありません。ただ、あたかもそうしているかのような強力な錯覚をどうしても感じてしまいます。

画像生成AIとは

夏には、新しい画像生成モデルもリリースしました。これらのツールは、簡単なテキスト入力で画像を合成、全く新しい画像を簡単に作成できます。まだ試していない方は、Brazeのダッシュボードで AI Image Generator を開いて、試してみてください。(まだBrazeのユーザーでない方は、OpenAIのウェブサイト からアカウント登録ができます)

人物、動作、スタイルなど、具体的に記述すればするほど、イメージに近い結果を得ることができます。このツールの活用で、マーケターは驚くほど簡単、かつ迅速に、クリエイティブなコンテンツでメッセージを補完できます。無料素材の画像を探し回ったり、デザイナーに依頼し、クリエイティブの作成を待つ代わりに、マーケターは数秒でカスタム画像を生成できます。高度な専門知識と才能を持つアーティストの支援が必要な業務もこのツールで補完できるかもしれません。それから、自分なりに設定を変え、イメージ通りのものAIを一緒に作っていく過程も楽しいものです。

さて、ここからは、AIで生成された Brazeのお客様の作品をいくつかご紹介します:

もちろん『DALL-E』も完璧ではありません。手や顔に特に苦労してますし、テキストの代わりに頻繁に出てくる独自のおかしな言語も時々生み出しています。まさにAIの進化過程で、このようなこともたくさん起こります、今後どんな事ができるようになるのか、とても楽しみです。

生成AIの未来

生成AIの分野は急速に進化しています。私たちはこの技術でできることのほんの始まりにいるに過ぎません。Brazeもまた、このテクノロジーを私たちのカスタマーエンゲージメントプラットフォームに取り入れるべく、急速に進化させています。最近リリースされた GPT4 も、まもなくBrazeプラットフォームのAIコピーライティングアシスタントに搭載予定です。その結果、より質の高いコピーをそのままメッセージとして届けることができます。GPTは進化が早い領域ですので、Braze は将来のGPTモデルが利用可能になり次第、迅速に取り入れていきます。

今後も、この分野の最新情報やアップデートにご期待ください。もし、ご質問などあれば、製品ロードマップのポータルでお願いします。

来年のAIブームでは、床のホコリを分析し、あなたの食生活や人生の大きな決断にコメントするような会話型家庭用掃除機が発売されるかもしれません(笑)ぜひ、みんなでAIの進化を楽しみましょう!


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