課題
競争が激しい市場で差別化を図るため、Picklebetは顧客にオファーやプロモーションを配信し、顧客維持率と生涯価値(LTV)を最大化する方法を必要としていました。
競争が激しい市場で差別化を図るため、Picklebetは顧客にオファーやプロモーションを配信し、顧客維持率と生涯価値(LTV)を最大化する方法を必要としていました。
Brazeを同社独自のベッティング(賭け事)およびプロモーションエンジンと組み合わせることで、IAM、SMS、Eメール、プッシュを組み合わせて、ユーザーの嗜好に基づいて個々のユーザーにオファーをパーソナライズしてテストできるソリューションを構築しました。Brazeの導入により、マーケティングチームは特定の顧客がアプリのフロントエンドでどのコンテンツを見るかを(Brazeを介して)コントロールすることもできるようになり、VIP顧客は限定ベッティングマーケットにアクセスできるようになりました。
クロスチャネルのメッセージング・キャンペーンを全面的に見直した結果、LTVとエンゲージメントが大幅に向上し、CAC(顧客獲得コスト)の回収期間が劇的に短縮されました。
Picklebet社はその革新的なアプリで、次世代のスポーツファンをスポーツベッティング(スポーツの賭け事)の世界に迎え入れる使命を担っています。2019年に設立されたオーストラリアのPicklebetは、スポーツ、esports、レースなどを通して、より良いエンターテインメント体験を提供しています。
急速に競争が激化するスポーツベッティング市場において、Picklebetは顧客エンゲージメントで、他社と一線を画しています。従来のスポーツベッティング・ブランドがシェアを獲得するために、すべての顧客に高額なプロモーションを実施するのに対し、Picklebetは顧客獲得コストの回収期間を劇的に短縮しながら、顧客生涯価値とエンゲージメントを大幅に向上させることを可能にしたデジタル・アプローチで、収益性を重視しています。
ビジネスニーズが進化するにつれ、顧客がスポーツベッティングアプリケーションに期待するようになり、リアルタイムかつクロスチャネルなエクスペリエンスをサポートできるプラットフォームに投資する必要性が出てきました。またチームの構成を考慮し、使いやすく実装が簡単なソリューションを探し、すぐにBrazeに決定しましたが、「Segment」や「Mixpanel」など垂直スタックにすでにあるツールとうまく連携することも重要でした。
さらに個別化を求める顧客の要望に応えるため、Brazeは必要な多機能を備えており、スピードや実行時間を犠牲にすることなく、非常に魅力的な体験を提供できることわかりました。レガシーなスポーツベッティングブランドは技術的なハードルや時代遅れのマーケティングクラウドに悩まされることが多いのですが、Picklebetはリアルタイムで情報と視聴者セグメントを処理するファーストパーティストリーミングデータに基づいて構築されているため、Brazeを使用することでより関連性のある体験を提供することができました。一瞬のエンゲージメントをサポートするBrazeの機能により、Picklebetはキャンバスフローを使用して複雑なクロスチャネルジャーニーを構築できるようになり、3人のマーケティング担当者からなる革新的なチームは現在、キャンバスフローのオールインワンインターフェースとドラッグ&ドロップ機能を使用して、コードを1行も書くことなく直感的にメッセージを構築、カスタマイズ、送信しています。
新規顧客がPicklebetに参加してから最初の数日間が、プラットフォームにとって明暗を分けます。Picklebetブランドにとって、顧客を維持し、プラットフォームの価値を高めるチャンスです。彼らは、Brazeと同期できる独自のベッティングとプロモーションエンジンを構築し、顧客のゲームジャーニーの重要な瞬間に対応できるようにしました。その体験を構築するための第一歩は、アクティベーションの段階に焦点を当てることでした。
*すべてのオファーは、現地の法律および規制に従って、対象となる既存顧客のみに表示されました。
3人のマーケターがPicklebetのカスタマーチームを運営しています。これらの新しいキャンペーンを構築するために、彼らはエンジニアリングチームと提携し実装をサポートしました。まずどのように成功を測定するかを確認し、短期的および長期的な投資効果を理解するのに役立つ指標を選びました。最初の指標は、ユーザー1人あたりの1日のセッション数でした: これはユーザーがオンボーディングの最初の数日間で、アプリから最大の価値を得ていることを確認するものです。2つ目は、2ヶ月間の継続率です: これによりプラットフォームは、ユーザーが数日または数週間の最初のオンボーディング期間後もアプリを使い続けていることを確認できます。
早期に適切なチャネル・ミックスを実現するため、チームはカスタマージャーニーを素早く構築し、各チャネルを適切なビジネス目標にリンクさ せました。時間的制約のあるキャンペーンにはSMSとプッシュ通知を使用し、ユーザーをアプリに誘導しました。時間的制約の少ないキャンペーンや、長文配信に適した一般的なコミュニケーションには、Eメールとターゲットを絞ったクリック課金(PPC)が最適でした。
最後に、アプリ内でスポーツベッティングファンを飽きさせないために、一連の魅力的なアプリ内メッセージを提供する必要があることも認識していました。これらを組み合わせることで、ユーザーの心に響く、まとまりのあるエクスペリエンスを実現する材料が揃ったのです。
きめ細かな成長戦略は、収益への過程と組み合わせることでブランドの成功に欠かせないものとなります。Picklebetは顧客のロイヤリティを獲得するために高額なプロモーションを行うのではなく、より持続可能なアプローチを採用しました。
1. 理想的なオンボーディングフローを確立したチームは、利益性の高い効率的な成長という全社的な目標に焦点を当てました。急成長を長期的に維持するのは容易ではありません。すぐに予算を使い果たしてしまうような高価なプロモーションを提供するのではなく、純粋に高いエンゲージメントを促進する方法を考案する必要がありました。
2. 顧客ロイヤルティを獲得するのではなく、ユーザー・エクスペリエンスにパイプラインを設定しました。そのためにチームは、収益性の高いエンゲージメントとリテンションの原動力は何かを理解することに着手し、これに集中しました。
3. Picklebetのカスタマーチームは、まず様々なプロモーションオファーを作成し、どのタイプがアプリ内で最も高いエンゲージメントを生み出すかをテストしました。次に、Brazeキャンバスフローを使って一連の自動キャンペーンを構成しました。カスタマージャーニーオーケストレーションツールの合理化されたインターフェイスの中で、彼らはより高度なテストのために顧客を簡単にセグメント化し、将来の最適化に向け情報を適応させるためにリアルタイムで分析にアクセスしました。
4. 最終的に、最も高価なオファーが最も強力なレスポンスを生み出したにもかかわらず、ビジネスにとって最高のROIをもたらさなかったことが明らかになりました。
5. さらに、Picklebetのチームは複数のチャネルミックスをテストし、どの配分がエンゲージメントを促進するのに最も効果的かを判断しました。アプリ内メッセージ、プッシュ通知、SMS、Eメール、有料広告の様々な組み合わせを活用し、目標を満たす適切な「ゴルディロックス比率」を見つけるまで微調整を行いました。
最初のテストが終わるころには、Picklebetは、従来のスポーツベッティングの顧客エンゲージメント戦略から離れることが正しい方向に進むという明確な兆候が見えていました。高価なプロモーションの代わりに、顧客獲得コストを最小限に抑え、回収までの時間を短縮できる顧客エンゲージメント戦略に焦点を当てました。ライフタイムの向上など、より長期的な企業目標を優先させることで、アクティベーションや顧客維持に関するより効率的で収益性の高い活動を推進することを可能にしました。最終的にカスタマーチームは、アプリ内メッセージ、プッシュ、SMS、Eメール、有料広告を組み合わせて使用し、2ヶ月間のリテンションを13%増加させ、ユーザーあたりのセッション数を116%増加させました。
Picklebetは、スポーツベッティングの未来が、ユーザーをお気に入りのゲームやライブイベントの中心に直接引き込む、パーソナライズされたクロスチャネル体験を提供することであることを証明しています。
テストとは、常に継続する努力です。もはやチームが1つのテストを開始し、次に進むだけでは十分ではありません。その代わりに、テストへの一貫したアプローチを維持し、コピーからチャネルミックスに至るまで、あらゆるテストに役立つリアルタイム機能を備えたレポートとアナリティクスを活用してみてください。
長い目で見ることが、長期的な成果に繋がります。可能な限り多くの新規顧客を獲得することに投資を傾けることで、より多くの利益を得ようと思うかもしれませんが、そのような方法を取る前によく考えてみてください。時には顧客生涯価値を高めたり、急増ではなくより一貫したエンゲージメントを目指したりといった長期的なソリューションの方が、全体として費用対効果が高く効果的なこともあります。
企業と共に成長できる顧客エンゲージメント・ソリューションを探しましょう。顧客エンゲージメントに万能なアプローチはありません。キャンペーン戦略もそれに合わせて変化していくのが自然です。1つまたは2つのチャネルからシンプルに始め、段階を追ってより複雑で高度なものに拡張できるソリューションを探しましょう。
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