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Google Postmasterを設定すべき理由

Team Braze 作成者: Team Braze 2023/10/27

あなたはキャンペーンの成果を把握するために、開封率やバウンス率、スパム苦情率などの指標をきちんと追跡しています。しかし、詳しく苦情率を調べてみると、不思議なことにGmailからのクレームはありませんでした。これはどうしてでしょうか?また、Gmailに何か問題がないかどうかをどのように確認すればよいのでしょうか?

意外に思われるかもしれませんが、Gmailは他の多くのメールボックスプロバイダーのような従来のフィードバックループ(FBL)を提供していません。FBLとは、BrazeのようなESPが受信者サーバーからクレームデータを受信し、そのアドレスが今後メールを受信しないように適切に抑制するためのものです。これが、リスト内のGmailユーザーからのスパム苦情を一度も見かけない理由であり、世界最大のメールボックスプロバイダーでの配信健全性に影響を及ぼすネガティブな指標を見逃してしまう可能性があります。

幸いなことに、これに対処する方法があります。Google Postmaster Toolsです。こちらを設定することで、Gmailでのパフォーマンスや評判を判断するのに役立つ2つの便利なデータを得ることができます。

スパム率とその意味

送信者として発生する苦情率は、メールプログラムの健全性を保つために不可欠な情報です。ユーザーからのスパム苦情は、時間と共に評価を低下させる大きなマイナス指標となります。ご存知の通り、BrazeをはじめとするESPのダッシュボードレポートには、Gmailユーザーからのスパム苦情は表示されません。Google Postmasterでは、スパム率ダッシュボードでサブドメインのトラフィックに関する日々のスパム苦情率を集計して表示できるようにすることで、この問題を解決しています。

このグラフは、ある日(最大120日まで)にGmailユーザーから発生した苦情の割合の一例を示しています。苦情が多い日とキャンペーンスケジュールを照らし合わせることは、苦情データの増加に基づいて特定のオーディエンスやキャンペーンに調整が必要かどうかを評価するのに役立ちます。

例えば、上記の7月31日の苦情率は0.6%で、標準的な基準が0.1%以下であることを考えると、非常に高い数値です。他の送信日と比較してこのような急激な増加を見ると、その日にターゲットとされたキャンペーンとオーディエンスを詳しく調べることができます。例えば、7月31日が大規模なキャンペーンと重なり、通常のセグメントから離脱したユーザーを含むように拡張されたことがわかった場合、エンゲージメント基準を厳しくするなどの調整を行うことで、今後さらに苦情が急増する可能性を抑えることができます。

IPとドメインのレピュテーションを理解する

Postmaster Toolsのもう一つの大きな利点は、GmailでIPとドメインのレピュテーションの全体像を把握できることです。IPおよびドメインのレピュテーションダッシュボードでは、サブドメインと関連するIPアドレスの両方に割り当てられているレピュテーションを確認することができます。

Gmailは配信の良し悪しに応じて昇順で「Bad(悪い)」、「Low(低い)」、「Medium(中)」、「High(高い)」の4つの評価をIPアドレスとドメインに割り当てます。「悪い」の評価は、一貫してスパムとみなされるメールを送信していることを意味し、その結果、Gmailの受信者がスパムフォルダに入れる可能性が高くなります。一方、「高い」の評価は、良好な送信方法を示しており、受信トレイに届く可能性が高いことを意味します。Spam Rateタブと同様に、レピュテーションデータを毎日表示し、レピュテーションがいつ変化したか、またその可能性のある原因について判断することができます。

上記の例では、GmailでのIPとドメインのレピュテーションが6月初旬から低下しています。送信者としては、このインサイトを活用して、その頃にレピュテーションが低下するような変化があった可能性をさかのぼって評価することができます。例えば、あなたの会社が法的に義務付けられたアップデート情報を掲載したメールを大量に送信した時や、購読者がメールの受け取りに疲れてきたのに、送信量を増やし続けた時と一致しているのではないでしょうか。どちらもメール配信の指標を向上させるものではありません!それ以降、エンゲージメントの高い受信者のみにメールを送信するようにし、これらの逆効果な取り組みによって落ち込んだレピュテーションの改善を期待しているかもしれません。

その他の機能

このブログ記事では、Postmasterが送信者に提供する最も魅力的で有用なデータに焦点を当てていますが、Google Postmasterはスパム率とIP/ドメインレピュテーションの他にも便利な機能を提供しています。Postmasterの全ての要素やその定義に関するより詳しい情報は、Googleのページを参照してください。

重要なポイント

メールの配信能力や評価のステータスは、ほとんどのプロバイダーで非常に曖昧であり、特定するのが難しいと言われています。ほとんどすべてのメーリングリストにGmailユーザーが存在することを考えると、Google Postmaster Toolsは他の多くのISPが情報を提供してくれない中で、あなたの苦情率や評価データに関する重要な洞察を提供してくれます。最大手のプロバイダーが提供するこの便利なツールを使って、自分の立ち位置を正確に確認してみてはいかがでしょうか。

準備はできましたか?Google Postmasterに送信ドメインを追加し(親ドメインレベルで設定)、新しいDeliverability Center に統合する方法については、こちらをご覧ください。

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