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利用率の増加に伴う「アプリマーケティングの重要性」とは?メリットや最新事例も紹介

Team Braze 作成者: Team Braze 2022/04/21

アプリを利用して集客を図りたいと考えるブランドや企業が増えていますが、アプリの活用は、集客だけではなく、自社商品やサービスへのロイヤリティや顧客育成も期待できます。

この記事では、アプリマーケティングとは何か、またアプリマーケティングを実施するうえでの流れやメリット、有効な戦略について解説します。

アプリマーケティングとは

アプリマーケティングとは、アプリを活用して顧客とコミュニケーションを図り、自社のサービスや商品の認知や購入につなげるマーケティング手法です。アプリは大きく分けて「ネイティブアプリ」と「Webアプリ」の2種類があります。

ネイティブアプリ

「ネイティブアプリ」とは、Google PlayやApp Storeなどのアプリケーションストア経由でインストールできるアプリのことです。スマートフォンなどの端末にインストールして使用します。端末に搭載されるGPS機能を利用してプッシュ通知を発するなど、エリアを限定したマーケティングも可能となります。

Webアプリ

「Webアプリ」はWebブラウザ上で動くアプリのためダウンロードは不要で、利用ハードルが低いことが特徴です。ネイティブアプリと比較すると機能は多くはなく、一部のOSではプッシュ機能などの利用はできません。

なぜ重要性が高まったのか

アプリマーケティングの重要性が高まった背景にはスマートフォンの普及が関係しています。従来、インターネットに接続するためにはパソコンとインターネット環境が必要でしたが、スマートフォンの普及によりいつでも気軽にインターネットに接続できるようになりました。総務省の調査では、20代から40代のスマートフォン利用者の8割以上がWebブラウザではなくアプリを利用していることがわかっています。

こうしたスマートフォンの普及とユーザーの利用実態から、BtoCビジネスのマーケティングにおいてアプリマーケティングが重要になってきているのです。

アプリマーケティングの例

では、アプリマーケティングの具体的な例をご紹介します。

プッシュ通知

アプリマーケティングで便利な機能の一つが「プッシュ通知」です。アプリを開いていなくても情報発信ができるため、ユーザーの購買意欲の促進に役立ちます。期間限定のキャンペーン情報やポイントの失効タイミングなど、ユーザーにとって必要な情報をタイムリーに届けることで、関心を持ち続けてもらいやすくなります。

ただしプッシュ通知は、ユーザーが求めている内容でなければ通知機能をオフにされてしまう可能性もあります。ユーザーの気持ちに配慮し、興味を持ってもらえる内容を適切なタイミングで配信することが重要です。

クーポン配布

アプリを通じてクーポンを配布することも可能です。初回利用クーポンの発行により新規顧客の獲得が見込めます。また、お得な情報やクーポンを配布することで再来店を促すこともできます。

セグメント配信

顧客の属性や状態に合わせた「セグメント配信」を行うことで顧客ごとにアプローチを変えることも可能です。セグメントとは「顧客属性」のことで、性別や住所などの属性に加え、趣向や購買状況など、さまざまな切り口で顧客を分類することができます。 それにより、効率良く効果的なマーケティングが可能となります。

アプリマーケティングのメリット

アプリマーケティングにはさまざまなメリットがあります。主なメリットを4つご紹介します。

顧客接点の増加

アプリマーケティングの一つ目のメリットは、顧客接点が増やせることです。

多店舗展開している場合、顧客は自分が行き慣れた店舗のみに足を運びますが、勤務先付近や通勤途中など、より生活圏内にある店舗の存在を知らないというケースも多くあります。そうした場合にアプリのプッシュ通知を活用したり、店舗によって異なるキャンペーン情報を通知したりすることで、利用頻度を上げることが可能となります。

UXの向上

アプリによってはスマホ決済やポイントカードの機能を持たせることもできます。アプリのスマホ決済機能は現金を持ち歩く必要がなくなるというUX向上だけでなく、会計のオペレーション負担も軽減することができます。会計がスムーズになれば顧客にとっても買い物がしやすくなり、顧客満足度の向上を期待することができます。

リピート率の向上

アプリ導入の最大のメリットは、リピート率の向上です。前述のように、アプリにポイントカード機能を持たせ、来店ごとにポイントが貯まる「チェックポイント機能」なども活用することで、ユーザーが紙のポイントカードを持ち歩く必要がなくなり、失効時期なども管理しやすくなるため、再来店につなげやすくなります。

顧客ロイヤリティの育成

アプリを活用すると顧客ロイヤリティの育成も期待できます。紙や磁気カードだと持参し忘れや、気づかないうちにポイントが失効してしまうといったことも起こり得ます。それにより、来店しなくなってしまう可能性もあります。しかし、持ち歩くことの多いスマートフォンにアプリがインストールされていれば、カードを忘れる可能性は低くなりますし、ポイント失効前にプッシュ通知を送ることで再来店を促すこともできます。
アプリには会員証やポイントアップ・ランクアップなどの会員プログラム機能を持たせることもできますが、ランクアップの目安をわかりやすくしたりすることで購入モチベーションにつなげることもできます。

アプリマーケティングに有効な戦略

アプリマーケティングに有効な具体的な戦略もぜひ知っておきましょう。ここでは、2つの戦略をご紹介します。

SEO・ASO対策

アプリマーケティングにおいても、ユーザーに見つけてもらうSEOやASO対策は有効な施策です。特にネイティブアプリの場合はASO(App Store Optimization)と呼ばれるアプリストア内の最適化が重要です。

ASOは、アプリの説明文やアプリ名、画像などを最適化させることで、ユーザーへ認知してもらい、インストール数を増やすために行う施策です。アプリストア内では、機能や特徴のイメージをスクリーンショットや動画で掲載することも可能なため、ユーザーの目を引く様に工夫をすることが重要です。

SNS・口コミの活用

アプリマーケティングにおいてもSNSや口コミは有効な手段です。例えば、SNS上にコミュニティをつくることでユーザーからの率直なフィードバックを得ることが可能となり、アプリの改善点も見つけやすくなります。

ファッションカテゴリーなどのアプリでは、インフルエンサーと連携したスペシャルコンテンツの提供や、アプリ内で投稿したコンテンツをSNSと連携できる機能などが有効です。

アプリマーケティングを成功させるには

では、実際にアプリマーケティングを成功させるにはどうすれば良いのでしょうか。

市場調査を行う

アプリマーケティングに限った話ではありませんが、マーケティング活動を始める時にはまず市場調査が必須です。競合他社の参入状況やアプリの機能をよく理解しておきましょう。

ペルソナを設定する

次に、アプリのターゲットユーザーとなるペルソナを設定します。リサーチをもとにしたペルソナの理解は特定のユーザージャーニーの予測を可能にし、アプリマーケティングを成功させる一助となります。

KGI・KPIを設定する

マーケティング活動のKGIをもとにアプリマーケティングにおけるKPIを設定し、定期的に結果を見ながらPDCAサイクルを回してKPI達成を目指します。

アプリマーケティングには主に以下のようなKPIがあります。
・インストール数
・アクティブユーザー数(日・週・月別)
・インストール1件に対する獲得コスト(CPI)

【関連用語】主要業績評価指標(KPI)についてはこちら

アプリ運用のための体制を整える

アプリマーケティングは導入がゴールではありませんので、運用を続けていくための体制を整えておきましょう。更新がないアプリや定期的な発信がないアプリは、ユーザーにネガティブなイメージを与えてしまう可能性があります。アプリによってどんなことを実現させ、そのためにどのような運用や運用体制が必要なのかを事前に検討しておく必要があります。


アプリマーケティングの事例紹介

アプリマーケティングを活用したバーガーキングUSの事例を紹介します。バーガーキングはBrazeのアプリを導入し、「ワッパー Detour(寄り道)」キャンペーンによって月間アクティブユーザー数(MAU)を50%強増加することに成功しました。

バーガーキングUSのゴールは、モバイルアプリの利用率向上とブランドとのエンゲージメント強化の2つでした。「ワッパー Detour(寄り道)」キャンペーンでは、競合であるマクドナルドの半径600フィート(約183m)以内でアプリを開くと、1セント(約1円)でワッパーを購入できるクーポンの配信を行いました。競合店舗のロケーションとユーザーの位置情報を活用し、「価値のある寄り道」としてモバイルファーストの体験を創り出し、、消費者一人ひとりに最適化したメッセージによってブランドのエンゲージメントを高めることに成功しました。

US事例:バーガーキングUSがBrazeを活用して、 月間アクティブユーザー数(MAU)を50%強増加

まとめ

Brazeの調査では、アプリのメッセージを受信したユーザーのエンゲージメントは、メッセージを受信していないユーザーと比較して131%も高くなっていることがわかっています。

常にユーザーがブランド・商品・サービスとつながることができる昨今において、アプリはエンゲージを高めるための絶好のツールであり、機会となっているのです。

レポート「アプリ内メッセージとは?その機能と重要性」は以下のリンクからダウンロードができます。アプリ導入をご検討でしたら、ぜひご一読をおすすめします。

アプリ内メッセージとは?その機能と重要性

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